飲食業界でキャリアアップ転職を成功させる3つのステップ
現在、飲食業界で働きながら、自身のキャリアアップのために転職を考えている方の中には、転職したくてもどのように進めたら良いか分からないという方もいるかもしれません。今回は、転職後に「失敗した!」とならないための、飲食業界でのキャリアアップ転職の進め方をご紹介します。
ステップ(1)キャリアアップのビジョンを明確に
キャリアアップ転職を成功させるためには、キャリアアップを望む理由、自分の理想とする将来像を明確にすることが基本です。例えば、調理から離れて将来店長としてマネジメントをしたいという場合と、調理の技術を高めて将来独立したいという場合では、そのキャリアのために進む転職先が異なります。
今の職場から転職したいと思った理由や、理想として描くキャリア像を書き出してみましょう。なぜ、そのキャリア像を描いたのかという理由も考えておくと、自分の考えがまとまりやすくなります。
ステップ(2)理想とするキャリアが積める転職先を検討する
自身の理想とするキャリアが明確になったら、そのキャリアを目指せる環境の整った転職先を探します。理想のキャリアがあっても転職先の環境がそのキャリアに向けて整っていない場合は、転職してから「失敗した!」ということにもなりかねません。
・将来独立して自分の店を持ちたい場合
個人店やのれん分け制度のある店など、調理師としての技術が磨ける店舗への転職がおすすめ。最近では、パティシエからラーメン店、フレンチから和食店など異なるジャンルへ転職し、その後独自の味を売りにするお店を開くというケースも少なくありません。その店の「味」や「技」を勉強したいとほれ込めるようなお店を探してみましょう。
・将来調理から離れ、店舗マネジメントをしたい場合
将来店長職としてステップアップできる制度があるお店を探して、転職活動を進めてみましょう。店長になると、調理から離れて店舗のマネジメントがメイン業務になります。人材の確保やコストの管理など、調理とはまた異なる側面から店舗を支えます。「幹部候補生募集」「店長候補募集」という文言だけでなく、その店の新規出店ペースもチェックしておくことをおすすめします。
ステップ(3)転職の際に有利となる勉強をスタートさせておく
キャリアアップの転職の際には、今出来ることと、キャリアのために自分に不足していることを整理しておくようにしましょう。今出来ることの整理は、面接で聞かれがちな「これまでどのような仕事をしていましたか?」という質問対策に役立ちます。
次のキャリアに向けて不足していることを整理したら、それに向けて現職中でも勉強をスタートしておくことをおすすめします。たくさんの応募者がいる中で、どれだけ転職に対して前向きか、将来のキャリアに向けての本気度を伝えるのに有利になります。たとえば、店長を目指す場合は、通信教育でマネジメントに関する講座を受講し、マネジメントのセオリーを学ぶのもおすすめ。食品衛生管理者の資格を取るのも良いでしょう。
キャリアアップ転職を失敗させないために必要なこと
自分の将来の夢に向かって飲食業界でキャリアアップを成功させた人はたくさんいます。しかし、キャリアアップを望んで転職をしたのに、「思っていたのと違う」というような結果にたどり着いてしまう人もいます。両者の違いは何なのでしょうか。
飲食業界でキャリアアップを成功させるためには、まずは業界のことを再度研究し、かつ転職希望先の企業研究をきちんと行うことが大切です。
転職の際に、勤務時間や休日、福利厚生のような条件面ばかりチェックしていませんか?たしかに、飲食業界で転職する場合には、条件面は大きく気になるポイントでしょう。しかし、転職する前には、条件だけでなく、その店や会社で働くことがほかの店や会社で働くことと何が違うのか、なぜその店や会社が良いと思ったのかを見極めておくことがとても重要です。
「条件も良いし、とりあえずこの店でもいいかな」という選び方ではなく、「条件も良い、ほかの店と違って○○という制度で実力が付けられるからこの店が良い」という選び方ができることが理想です。自分にとって魅力と思える、その店だけのポイント探しをしながら転職先を探すと、キャリアアップ転職を成功させられる可能性が高いでしょう。
情報をしっかりチェックして理想的な転職を
飲食業界で転職をする際には、募集要項をくまなくチェックし、しっかりと転職先のお店や会社の情報を把握することが大切です。自分の思い描く将来像に近づくためにも、店舗や会社の細やかな研究と、足りない知識を勉強する努力をしてみましょう!